やるべき英文法は2種類だけ (英文法のやりすぎにストップ)
受験生、英文法やりすぎ。
すこし煽るような見出しで申し訳ない。しかし、これは特に逆転合格には大切なことだ。
予備校では英文法の授業が重視されているが、これは「大切だと思われている」いわばヒット商品だからというビジネス的な側面があると僕は思っている。読解も文法も講座を取ってもらえれば受験生一人当たりの売上が増えるからね。(きわどい記事だなぁ……)
実際には受験に必要な文法知識というのはそんなに多くない。
配点の低い穴埋め文法問題のために、たくさんの時間を浪費している受験生のなんと多いことか。それから脱却して、必要十分の文法力、それも実用的な文法力だけ身につけ、あとは長文の演習など配点の高いところに時間を使う、これが賢い受験生のあり方だ。
では、必要十分な文法力とは何か、それは2種類しかない。
①読むために必要な文法力(文法の基礎の基礎+解釈で身につける)
これは全員必要だ。長文は全員やるからだ。以下の記事に詳しい。本当に基本的な文法だけやったあとは、解釈の参考書で学べばよいのだ。時間がないのに、フォレストなどをやりこむ必要はない。
navigatortopass.hatenablog.com
この記事で紹介したとおり、この2冊さえやりこんでもらえれば基本的な文法は大丈夫だ。
深めて解ける!英文法―成川博康の英語 (大学受験Vブックス)
- 作者: 成川博康
- 出版社/メーカー: 学習研究社
- 発売日: 2007/09
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もし語法問題に自信がなければこれもやる、といった程度。
深めて解ける!英文法語法&構文―試験で点がとれる成川博康の英語 (大学受験Vブックス)
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②基本問題を解くための文法力
センター試験で高得点(180点以上)が必要な人、私大でも独立して文法問題を出し、対策したい人は直前期に詰め込み型の教材をやろう。センター1か月前が目安だ。
センターはどうでもいい、という人や(早慶志望とか)の人は必ずしもこれをやらなくてよい。この時期に行うべき演習や、単語や熟語のメンテに
○△×法でゴリゴリとやっていく。長文に必要な熟語もメンテできてよい。
英頻やネクステージが有名だが、
Next Stage英文法・語法問題―入試英語頻出ポイント218の征服
- 作者: 瓜生豊,篠田重晃
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僕はUPGRADEを推したい。シス単と同じ筆者だけあって、分析がすばらしいし、
何より受験生の苦手とするアクセント問題のまとめが秀逸で、すぐにノーミスで突破できるようになる。センターの文法(大問2まで)はこれ1冊を○△×法で何週かすれば、ほぼ満点が取れる。
UPGRADE英文法・語法問題文法・語法・語い・熟語・会話・発音/アクセント―〈データ分析〉大学入試
- 作者: 霜康司
- 出版社/メーカー: 数研出版
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しかし、これらの参考書は12月まで手を出してはいけない。
直前期の総復習として、知識がある程度入っている状態で総確認として使うものだ。
(アクセント問題はこれ1冊でいいので除く。)
よく受験生が夏から毎日ネクステや英頻をやっているのを見るが(僕もやっていた)、あれは非効率的だ。英語全体の行程を考えれば、単語の勉強に時間を費やして、演習の効率を上げた方がよい。
なお、正誤問題や整序問題など、センターの範囲にない特別な文法問題に関しては、「英語:特殊出題」の記事で後日まとめさせていただきます。
なお、現役生は学校の授業も大切にするように。(あまりそれに時間を取られすぎるのもよくないが)英文法はほとんどどの先生がしっかりやってくれるはずだ。
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