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「普通だった」高校生が半年の自宅浪人で早稲田に合格した受験術・戦略・勉強法を、分かりやすくお教えします。

半年で偏差値50から早慶上智の英語合格点を取りに行くための15冊+α

2015.8.8 更新

語法対策を追加。さらに全体的に読みやすく、より詳しくしました。 

 

たった半年で、独学でも、最難関私大、たとえば早慶上智の英語で合格点を取ることは可能だ。ここに書いてある15冊と、自分の学部に合わせた+数1~2冊をやりこめれば。さて、どんな本をどの順番でやればいいのか。 ご紹介しよう。

※学校の授業、塾や予備校の授業なしで達成できるプランです。

 

目次

0.まやかしを捨てる

→「早慶に本当は必要のないこと」の数々を捨てて逆転する

1.どの学部でも求められている力をつける

→すべての基本になる単語力と長文読解力。それを確実につける15冊。

①単語・熟語 ②読むための英文法・解釈 ③読み慣れ・演習・解法

2.学部ごとに求められている力をつける

→個別問題対策は冬にやれば十分!(しかも、そのほうが効率がよい)

自分の学部に合った+αの数冊で、確実に合格するための力がつく。

 

0.まやかしを捨てる

難関私立は単純だ。得点源になる長文問題を極め、残りの時間で特殊出題に対応すれば、1年間でも、半年でも、英語は確実にリードできるところまでもっていける。

配点が低い、瑣末な文法問題はやる必要がない。

自分の受けない学部に特有な問題を解いている時間などあるはずもない。

(予備校の「早慶英語」講座とかちょっとおかしいと思う。早慶でも学部ごとに違う形式の問題が出まくるから、すべてフォローしてたら間違いなく時間不足で落ちるのに、たくさんのタイプの問題を詰め込んでる)

下記のプランではふつうの予備校や塾に通っている受験生が通っている無駄な道を全カットしている。それが半年でも間に合う理由なのだ。

 

1.どの学部でも求められている力をつける

私大なら、どの学部でも長文読解に配点が多く与えられているはずだ。

だからまず長文読解の力をつける。ここで語彙力も一緒につける。

長文読解の要素別に攻略。

 

①単語・熟語

②読むための英文法・解釈

③読み慣れ・演習・解法

 

①単語・熟語

システム英単語毎日。詳細は英単語の記事参照。(リンクはちょっと下)

ALWAYS1001→毎日(英単語と同じ方法で。100個くらいずつ)

熟語を軽視するなかれ!特に現役生は熟語で差をつけられがち。

基本熟語を覚える前に難単語に手を出してはいけない。

navigatortopass.hatenablog.com

  システム英単語・ALWAYS1001

  

 

②読むための英文法・解釈

文法に自信がない人はこちらから。学校で文法をやっている(いた)人は、総確認として使おう。

学校の英文法についていけないとか、授業のペースが不安な場合は必ず使用。 基礎英文法の確認になるし、読むための知識がつく。学校で文法の授業をしっかりやっている人は不要。また、この本に書いてある以上のことに手を出してもいけない。

 

 

偏差値60以下の人は必携、読めるが解釈が苦手な人もここから確認していこう。

まず上の2冊+単語。(もし、『成川英文法』が難しい人は、『基本はここだ!』をやってから集中的に取り組むといいだろう)

文法問題も、解釈も、○△×法でやりこもう。

 

※○△×勉強法が分からない人のための説明はこちら。

navigatortopass.hatenablog.com

 

 ・入門英文解釈の技術70

偏差値60超え、基本文法はしっかりできている人はここから。 早慶でも簡単な英文を出すところならここまでで勝負できる。

演習題に手を広げる前に70題をしっかりと解こう。もちろん○△×法で。入門が終わればこちら。ほとんどの英文が解釈できる人はここからでもよい。

 

・基礎英文解釈の技術100

『入門英文解釈の技術70』を終了した人は同シリーズのこちらをどうぞ。ここまで終了させれば早慶上智合格レベルの解釈力はつく。100題あるので2ヵ月程度かけて何周も取り組もう。なお、演習題はやらなくてもよい。

 

・ポレポレ英文読解プロセス50

 

 偏差値65以下の人やセンターレベルの英文が完璧に解釈できない人は手を出してはいけない。『基礎英文解釈の技術100』をやりこんだ人で、さらに合格を確実にしたいならこれをやりこむ。

よほど自信がない限り、基礎100をやらずにこれをするは背伸びだ。ライオンマークのついた文は相当難しいので、最初は飛ばしてもよい。一周した後でやると、すんなりと理解できるはずだ。

 

 

③読み慣れ・演習・解法

速読力もここでつける。最初は構文解釈が詳しいCD付きの参考書で攻め、音読で知識を定着させる。解法に重点を当てた学習は後半に行う。そうすることで、全ての文章を理解しながら進めることができるだろう。

英語長文は時間をかけていい。90~120分は軽くかかるだろう。でも、そのくらいかけていい。早慶上智の英語における長文の配点を考えれば。

 

英語長文の取り組み方、復習についてはこの記事で詳しく述べた。こちらも合わせてお読みください。

navigatortopass.hatenablog.com

 英語長文レベル別問題集シリーズ(レベル2・3・4・5)

  

最初はここから。レベル2,3,4のどこかから初めて、5までやろう。(6は対象者がよくわからないので、やらなくてよい。)

スタートレベルは、表紙の記述に騙されてはいけない。センター模試の偏差値で

50以下→2 50以上→3

55以上→4 60以上→5

が目安となるだろう。これを参考にして、理解度が半々~8割くらいのものからスタートしよう。背伸びはしない。自分が思うより一つ下のレベルからスタートしても得るものがたくさんあるだろう。

 

ほぼ同じ趣向の問題集のこちらも併用する。

・英語長文ハイパートレーニング センターレベル編(レベル2)/難関編(レベル3)

 

レベル別2→3→4→ハイパートレーニングレベル2→レベル別5→ハイパートレーニング3と進めていく。ハイパートレーニング3が終わったら、解法に重点を置いた長文演習に入る。

 

・佐藤ヒロシの英語長文[マーク式][記述式]が面白いほどとけるスペシャルレクチャー

 

本格派で、それでいて誰でも身につけやすい解法を伝授してくれるのがこの2冊だ。ここまでの解釈中心の長文ラッシュを経て、読む力が付いた人なら、得点力をガツンと伸ばすことができるだろう(早慶上智でも、簡単な学部の内容一致なら満点を狙える)

 

私大受験はマーク式が必携。説明問題の配点が高い大学を志望する人、国公立も受ける人は記述式の使用も視野に入る。

 

・長文問題のトレーニング 発展編

  

さぁ過去問は目の前だ、 過去問へのつなぎとして、難易度が高く、それでいて問題への解説が問題集の中でトップクラスに的確なこれをやろう。受験頻出テーマの長文が一通り学習できるのも大きい。ここまで終えれば過去問演習だ!自分の受ける学部はもちろん解く。そして、同じレベルの大学の問題のうち、似ている傾向の問題を調べて解いてみよう。

 

・キムタツの私立大学英語リーディング 超難関大学編 

過去問に入る前に参考書で超難関大学のとても長い長文をやりたい人はこれがお勧めだ。記述対策が必要なく、完全な速読重視だいう人は「佐藤ヒロシ記述式」の代わりにやってみよう。このレベルの参考書には珍しく、音読にも適したつくりになっている。

 

 15冊の内訳

というわけで、偏差値50からのスタートなら、

英単語・熟語を2冊(『システム英単語』・『ALWAYS1001』)

英文法・英文解釈を4~5冊(深めて解ける英文法・基本はここだ!・入門英文解釈の技術70・基礎英文解釈の技術100・余力あれば『ポレポレ英文読解プロセス50』)

読解の参考書を7~8冊(『英語長文レベル別問題集3,4,5』・『英語長文ハイパートレーニング2,3』,『佐藤ヒロシマーク式』[or+記述式]、『長文問題のトレーニング 発展編』、オプションとして 『キムタツ私大 最難関編』)

この15冊をやりこめば参考書だけで早慶上智の英語長文は満点近く取れるだろう。

15冊。決して楽な道を提示したわけではないと言うことはおわかりだろう。なお、長文の参考書7冊は1日1講ずつできれば4か月で終わるはずだ。

 

2.学部ごとに求められている力をつける

④自由英作文

最近出題が増えているこの形式。配点が高いが、あまり早くから勉強する必要がない。

自由英作文は、①基本例文を暗記、②答案のまとめ方を学ぶ

この2つのプロセスをこなせばだれでも満点に近い答案が取れる。①で基本例文を暗記するのは文法ミスを極力少なくするため、②で正しい構成のパラグラフを作る練習をすればよい。

例文暗記も量が少ないので3か月で終えられる。答案のまとめ方を学ぶのも1か月かからないだろう。(※参考書の表現はどんどん使いまわそう。)

 

 ・ドラゴン・イングリッシュ基本英文100

例文暗記はこれでやろう。基本例文の使い方がわかる。CD付なのもうれしい。○△×法でこなそう。

 

・英作文ハイパートレーニング 自由英作文編

 

 書き方はこれがとっても参考になる。(というか、構成はこれを真似するべきだ)

 

⑤和訳

・英文解釈の技術100

和訳問題の配点が高いという人は冬からこれを使おう。解釈の参考書だが、これがすべて理解できれば和訳問題で出題されるポイントを確実に押さえられる。私大ではほとんど必要ない。解釈の本だが、これは和訳演習に適している。もちろん、『基礎英文解釈の技術100』までやりこんでから使うものだ。

 

⑥英訳

私大レベルならドラゴン・イングリッシュでオールOK。もし英訳で落としたくなければ、さらに例文暗記のボリュームのある、

 

・竹岡広信の英作文が面白いほど解ける本[原則編]

をやるとよい。(改訂前の[原則編]のみの使用が便利。使い方は英作文の記事を参照)

 

 

⑦四択問題

 

・【データ分析】大学入試 UPGRADE 英文法・語法問題

いわゆる「セコ問」対策。英文法問題が独立して出されない人は、成川英文法で十分だが、4択問題が独立して出され、そこだけやりたい人はやろう。

また、センター英語でも高得点が取りたい人は必須

なお、1年間ずっと使っている人がいるが、それは間違い。この参考書は理解するためのものではなく、暗記するためのものなので、仕上げの時期にしか向かない。

間違っても11月以前に手を出してはいけない参考書。これは総復習に使うものなのだ。

 

⑧正誤問題

・スーパー講義 英文法・語法正誤問題

早稲田社学、人間科学とか、上智とかを受ける人で必要な人はやってもいい。配点が高い人は冬にこれ。正誤が出ない人は絶対にやる必要なし。

 

⑨会話問題

よほど致命的でない限り対策しない。できないのもまず熟語のせいだ。不安なら、『UPGRADE』の会話・熟語問題の項をやっておけばいいだろう。

 

⑩要約

・佐藤ヒロシの英語長文[記述式]が面白いほどとれるスペシャルレクチャー

長文読解でもおすすめした。早稲田文・文化構想など。これの要約問題の項だけ参照し、早稲田文・文化構想[+東大]の過去問をやればOK。ただし、英作文と同じく、自分で文を組み立てる必要があるので、『ドラゴン・イングリッシュ』での暗記は必須。

 

⑪リスニング

 聴き慣れはDUOが最強。リスニングの配点が高い人は、これを2冊目の単語帳として使用しよう。ほかは形式によるので何とも言えないが、まず過去問をやりこんでみて、近い問題をかき集めて解く。

 

⑫語法対策(単語穴埋め、四択、正誤その他で語法の比重が重い人)

語法は文法問題と違い、長文読解にそこまで影響しないので、問題として出る人だけ取り組みたい。語法を理解するための本ならこちら。

・深めて解ける!英文法 語法&構文

   

 配点が高いなら、さらに仕上げとして、『UPGRADE』の熟語・語法の項を暗記用に使うことも検討する。

 

以上、特殊な問題は、志望校に合わせてやりましょう。独学だと必要ない問題を「やらされる」ことがなく、出るところに集中して対策ができますね。

 

いかがでしょうか、タイトルには「合格点」と書きましたが、はっきり言ってこれだと相当リードできるはずです。長文問題では満点がとれるくらいの語彙力、構文解釈力、長文読解力を養えるルートでしたし、個別問題も出るところだけ狙い撃ちするので得点が期待できるでしょう。

 

 

とても長い記事でしたが、読んでいただき大変ありがとうございました。

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英語の詳しい勉強法はこちらからどうぞ。各要素をさらに詳しく掘り下げており、おすすめの参考書と、その復習方法などに関しても細かく記載しています。

navigatortopass.hatenablog.com

 

 

紹介した参考書のまとめ