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「普通だった」高校生が半年の自宅浪人で早稲田に合格した受験術・戦略・勉強法を、分かりやすくお教えします。

【古文単語】必要十分で、使える単語力を! 単語勉強法+厳選単語帳4選

古文単語は、英単語と同じで、最初にまとめて基本単語に取り組むとよい。

古文における基本単語はそれほど多くなく、100程度を憶えておくとその後の勉強がスムーズになるだろう。しかし、100といっても、そのほとんどが多義語であり、中心となる語義を理解しながら憶えていなければ、実際の文章や問題で使える知識とはならない。

 

それでは、どのくらいの古文単語を、どうやって、

どの参考書を用いて憶えていけばいいのだろうか。

 

古文単語学習のポイント

単語数が多ければ多いほどいい ……わけではない

実は、「200語」でも戦える。古文の点数で他を圧倒するのではなく、「合格点を取る」というスタンスなら、300語程度の暗記をすれば十分だ。時間がなく、古文は「しのぎ教科」と割り切るなら200語程度でもOK。十分戦える。

ただし、それらは、単語の出題のされ方を把握し、出題される語義を網羅した暗記でなくてはいけない(それを可能にするために語義の説明が詳しい単語帳がよいだろう)

語義解説が詳しく、復習のしやすいものを

古文単語帳で見るべきは次の2点だろう。

①単語の解説が(必要十分に)詳しいか

②復習がしやすいか

 あとは語り口やレイアウト、つまり好みの問題になる。①から見てみよう。

 

①解説が(冗長ではなく)詳しいものがよい

語義解説が詳しくないといけない理由については上に述べた。他にも、出題の仕方や、憶え方を解説してくれるものでないと記憶の定着がよくない。基本単語に関しては丸暗記は絶対に避ける。理解の伴った暗記をさせてくれる単語帳を選ぼう。

 

②復習がしやすいか

実は、復習のしやすさは、例文が短いかどうかによる。「単語だけ見て、4つ意味を出せ」というのは難しいし、実践的ではないから、例文の見出し語前後をチェックして○△×勉強法をするのが一番効率的なのだ。

すべての意味に例文が与えられているもので、例文がなるべく短いものを選ぶと復習がスムーズだ。

 

古文単語帳の比較

 

マドンナ古文単語230

 

網羅性△ 解説の詳しさ◎ 憶えやすさ◎ 復習のしやすさ◎

・全受験生必修単語の理解に最適。

・基本単語を一番スムーズに理解できる。誰でも1冊目として使用をおすすめ

・古文を最短時間で切り抜けたい人、古文が苦手な人はこれだけでもOK

・古文の配点が低い人はこれだけ極めるべし

・基本単語の最終チェックにも◎

 

230語とあなどるなかれ。*1

単語の意味を疑問なく理解できるし、その説明も冗長でなく、頭に入りやすい。

基本単語の理解においては間違いなく最高の単語帳になる。

 

この単語帳は全員使いどころがある。

まず、古文単語を一つも憶えていない人はまずこれで基本語を叩き込むべきだ。(230語全て憶える。)例文が短いのもすばらしく、暗記可能スピードでは他の単語帳の追随を許さない。

また試験前の総確認にこれ以上適した単語帳もない。センターの一週間前、第一志望入試の一週間前は必ずこれで全ての収録語がインプットされているか確認しよう。

使用方法

一周目は通読。2周目から例文中の単語の訳が出てくるかを基準に○△×法でこなす。(例文の前後だけ見る。)通読は自分のペースで、1週間程度で終わらせ、2周目以降の○△×法は冊子の1/4ずつ、1/3ずつ、1/2語ずつと周回ごとにペースを上げていき、最終的には1冊まるごと。20~30分ですべての単語のメンテナンスを終えられるようにする。ただし、語義が思い出せない単語が出てきたらかならず解説に戻る。

 

古文重視の難関大志望者へ―2冊目を決めよう

と、いうわけで、僕は『マドンナ古文単語230』(+難関志望者は何か)を最もお勧めする。古文の配点が低かったり、あまり難易度の高い大学を受験しない人は『マドンナ230』だけで十分だ。古文単語はそれに集中し、他の勉強に時間をまわそう。

以下は、古文の配点が高い大学や、難関志望者、古文で差をつけたい人のためのオプションとなる。必ず、『マドンナ230』を完璧にしてから取り組もう。

 

古文単語ゴロゴ

網羅性◎ 解説の詳しさ○ 憶えやすさ◎ 復習のしやすさ◎

インパクト(憶えやすさ)は最高、理解はそこそこ

・難関大はマドンナ+これが王道

・基本単語はマドンナで理解して、単語量をこれで増やす!

 

『マドンナ230』の弱点である、単語の網羅性がすばらしい。しかし、基本単語の解説のわかりやすさ、得点につながる力をつけられるという点では『マドンナ230』に軍配があがるだろう。つまり、この2冊はまったくタイプが違う単語帳だが、2冊使用することで、お互いの弱点を補完することができるのだ!幸いにも、『マドンナ230』も『ゴロゴ』も本当に取り組みやすく、2冊やる時間を確保しやすい。

やっぱりゴロに目がいくが、まずはしっかりと解説を読み込もう。こんなデザインだが、実は解説も結構詳しく、ポイントをついている。

使用方法

ゴロでは理解ではなく暗記しかできない。最初はマドンナと同じように、ポイントに気をつけながら通読。その際最後にゴロに目を通すようにしよう。その後はゴロで記憶するが、必ず解説もみつつ記憶する。解説が頭に入ってきたらゴロのみの記憶にシフト。穴埋めを○△×法で徹底してこなす。ゴロは理解後の総仕上げに使うのだ!

 

古文単語FORMULA600

網羅性◎ 解説の詳しさ△ 憶えやすさ△ 復習のしやすさ○

・『ゴロゴ』の憶え方がどうしても気に食わない人

・単純に単語を暗記する作業が苦痛ではない人

・辞書利用におすすめ(この単語帳にないものは憶えない!!)

・時間があり、古文単語でトップクラスの実力を得たい人

・これ1冊のみの使用は厳禁

 

主要な単語帳のうち網羅性が最も高いのがこの『FORMULA600』だ。しかし、基本単語の解説も充実していなければ、憶えやすさもイマイチなので、生半可な気持ちでやると挫折する。今回紹介する単語帳中、ぶっちぎりで完走難易度が高い一冊だ。

なお、基本単語の解説不足は致命的で、これ1冊だけ憶え切っても『マドンナ230』に得点力で負ける可能性すらある。必ず『マドンナ230』の単語をマスターしてから取り組みたい。しかも、その方が結果的に早く終わる。

どうして紹介するかというと、ゴロゴがあまりに個性的すぎて、拒否反応を示す人が出てくるからだ。(なお、実は自分もその一人だ)

『ゴロゴ』で大丈夫だよ、という人は『マドンナ230』+『ゴロゴ』の黄金タッグをおすすめする。

使用方法

例文に○△×法、のち、見出し語に○△×法。

例文の方が憶えやすいが、すべての意味を網羅していない!まず例文に載っている意味から憶え、時間があったら見出し語の意味すべてを暗記する。

 

わかる・読める・解ける・Key&Point古文単語330改訂版

網羅性○ 解説の詳しさ◎ 憶えやすさ○ 復習のしやすさ○

・古文単語二冊目界の優等生。

・ゴロゴに拒否反応を示し、FORMULAは憶え辛いという人

・『マドンナ230』以上にじっくり理解型の暗記

・敬語の確認ができる点が◎

・『マドンナ230』が合わない人が1冊目から使ってもよい。

 

マドンナを終え、もう一冊単語帳を仕上げたいが、先ほど紹介した2冊のクセが強くて、どうしてもダメだ、という人がけっこう居るだろう。そういう人は是非。

誰にも嫌われないデザイン、そして優しく易しい解説で、マドンナで憶えた基本単語を確認しつつさらに語彙力を増強することができる。また、敬語の総確認ができる点が素晴らしい。学校でもらった人は、敬語の総確認にだけでもこれを使うとよい。

なお、マドンナよりも解説が堅いし充実しているので、見出し語の数330個の割にはやりきるのにそこそこ時間がかかる。

基本単語の解説が詳しいので、マドンナの語り口が合わなかった人がこれだけ使うのもOKだ。(ただし、少しマドンナとの併用より時間がかかってしまうだろうから、基本はマドンナから接続してほしい)

マドンナの代わりに使用し、ゴロゴorフォーミュラにつなぐのはとっても時間がかかるのでお勧めできない。単語数は少し減るが、これ1冊に集中する方法がいいだろう。

使用方法

マドンナと同じ。一周目は解説を読み込む。二周目は○△×法をしながら、忘れてしまった部分の解説を参照していく。マドンナと同じく、周回を重ねるごとに1回あたりの範囲を広げ、短時間で総復習できるようにする。

 

古文単語帳のまとめ

①古文はしのぐ、古文が苦手、古文の配点が低い

『マドンナ230』一冊勝負

②古文で高得点を取りたい、古文で差をつけたい

『マドンナ230』+『ゴロゴ』or『FORMULA600』or『Key&Point330』

→2冊目は『ゴロゴ』が最もおすすめ。到達点が一番高いのは『FORMULA600』。

③マドンナ230の語り口が合わない

『Key&Point330』の一冊使用

 

 

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*1:僕はこれしか使っていない。早稲田でも、古文の配点が低ければこれだけで合格できるのだ。