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【古文知識】古文常識、和歌、文学史を攻略する

この記事では、古文の単語以外の「暗記モノ」3つを攻略するための参考書を解説する。―古文常識、和歌、文学史だ。

 

古文常識

知っておくと読解がやりやすくなるし、そのまま得点につながることもある古文常識。古文の「暗記モノ」の中では最も早めに取り組むべきものだ。

・マドンナ古文常識217

・他のマドンナシリーズ同様、解説が詳しく、わかりやすい

・憶えるところを赤字で明示してあるので、暗記もOK

・最初は軽い気持ちで、読書として。直前期は暗記に比重を置いて

・早めに取り組み始め、少しずつやる感じ

・(上級者向け)直前期は索引を使って暗記を

解説

受験生すべてが読んでおいてほしい、読解に使える古文常識が詳しく書かれている。

主語判定に役に立つほか、設問を解くヒントも与えてくれるだろう。なお、これで古文の問題に出てくる漢字の読みも学習できる。

取り組み方

まずは一通り通読。肩の力を抜いて、空き時間に読んでいくといいだろう。古文常識を現実とのギャップに注目しながら理解する感じだ。

最低3回は読んでおきたい。この段階での通読では、用語に注目して、どう設問で問われるか想像しつつ読むとよい。漢字の読みも押さえたい人は押さえる。

最難関を受ける人で、古文常識を落としたくない人は、受験直前期になったら暗記に切り替えていこう。用語の意味が分かるかどうかを○△×法でチェックする。索引の左側を見て、右側の意味が言えればOKだ。意味が分からない単語はその項に戻ってもう一度読んでいこう。

 

和歌

難関大学は和歌を好んで出す。もし自分の大学で和歌の出題が多いのなら、この参考書は必ずやらなければいけない。和歌には「暗記を強いられる箇所」が多いからだ!

 

・和歌の修辞法―荻野文子の特講マドンナ古文

 

・和歌が出題される人は絶対取り組むべき

・和歌の暗記モノ、修辞を整理して憶えられる

・特に、掛詞の暗記は必須

取り組み方

まずは通読。修辞法をひととおり理解しよう。終わったら、「全ての修辞法を言えるかどうか?」をチェックだ。

そして、ここからが重要。特に勘違いしている人が多いが、掛詞は暗記なのだ。古文の世界に生きていない我々が、掛詞をノーヒントで見抜くのはとても難しい。なら、よくあるパターンを暗記するしかないのだ。

掛詞が見抜けないと、和歌に込められた心情も読めない。

この本に取り組んだ人は、掛詞は必ず○△×法で暗記を。枕詞の暗記は出題傾向に合わせてでよい。

文学史

速攻、直前、コンパクト

文学史を秋以前に憶えている奴はちょっとアホだ。そんなことをしてもすぐ忘れてしまうだろう。

(※唯一の例外は、現代文に文芸論がたくさん出る大学を受験する人で、文学史おおまかな理解だけ必要な場合。ただし、詳細な暗記は直前以外あり得ない)

難関大においては、文学史の配点は明らかに低いのだから、直前の1週間程度で仕上げるくらいの気持ちでよいのだ。仮に憶えることに失敗しても、致命的なダメージは受けないだろう。

文学史はコンパクトに、出題する部分だけを載せているものを選びたい。

 

・SPEED攻略 10日間 国語文学史

文学史の流れがおおまかにつかめる。

・何よりコンパクト。

・出るところだけ憶えられる。

・入試問題で確認できるところもよい。

・価格が安いのもうれしい。

取り組み方

直前に取り組む。まずは文学史の流れをざっと確認。(理解)

その後、重要事項ごとに○△×法で暗記。問題も○△×法で解く。

 

紹介した参考書のまとめ