【戦略1】過去問逆算法
ゴールを決めなきゃ始まらない
まずはゴールを見極めよう。受験におけるゴールは一人ひとり違う。
それはどこに書いてあるか?過去問だ!
志望校が決まったら、さっそく、今すぐに過去問を見るべきだ。
(手元にある第一志望校の過去問を見てください。もし手元に過去問がなかったら、赤本をすぐに買ってきてください。まだ発売されていないことも多いですが、前の年のでOKです。売り切れていたらamazonかなんかで注文してください。赤本が手に入りそうになかったら、「○○大 過去問」って検索したり、大学のHPを探してみるのもいいでしょう。東進さんの過去問データベースもありますよ、とにかく、見つけて、一回見た状態で次を読んでくださいな。お願いします!これが合格への最短距離なんです!)
君は今受験勉強のスタートに立った。どうだい?そんな感じの問題でみんなと勝負するんだ。(実際に勉強する上では自分との戦いだが)
今の自分とレベルが違って少し怖くなってきたかな?でもそのくらいが丁度いい。余裕ぶっこいてても(少しでも自分よりハイレベルな志望校を決めた人なら)きっと実際に問題は難しいし、ヤバイと感じるはずだからね。
はじめはみんな同じ、程度の違いこそあれそんな感じだ。
このブログは……
それら漠然とした不安を、
具体的な課題の集まりにし、
各課題に対する対処法を提供して、
やる気を出した君に実践してもらい、
最短距離で合格を勝ちとり泣いてもらう
ためにある。不安な君をサポートさせてくれ。
過去問の使い方
さて、不安になるという大事な儀式が終わったので、
過去問の使い方を解説していきたい。
ありがちなミス
まじめな受験生がよくやりがちだが、「直前の演習のために過去問をすべて取っておく」のはいけない。最新年度と同じ傾向の問題のうち、
半分は今解いてしまって構わない。
直前期の演習には残り半分残しておけば十分だろう。
なお、ここでは新しい問題から解く。
(もし集められる過去問が少ないという人は、直前期は似たような大学の問題を集めて演習することにして、今過去問を解いてしまおう)
「解けるわけないだろ!」という声が聞こえてきそうだ。
「さっきはあんなに不安な気持ちを分かってくれたのに!」という声もありそうだ。
大体解けないのはわかっている。問題が難しく、つらいかもしれないが、それでも時間を測って解いてみよう。ここまで読んでしまったのだから、今週は過去問分析ウィークだ。腹をくくってもらいたい。
時間切れになっても解き続けて、何分オーバーしたかを記入しよう。復習はしなくてOK。レベルの離れすぎている問題の復習って大変だし効率が悪いから。
しかし、解いてみても何が何だかよくわからない場合があると思う。特に志望校が自分より数段上の方にある人はそうだろう。
そこで、文系各教科ごとに、注目すべき場所をまとめてみた。ここを重点的にチェックしてほしい。
英語
①特殊な出題チェック。(要約、和訳、英訳、英作文、誤文指摘、会話文など)。
なお、4択のような文法問題もいちおう、特殊な出題とみなす。
つまり、「長文読解問題以外に何があるか」という視点で見てほしい。
②長文問題の語数を調べる。大体でいい。
(赤本とかを使用しているなら載っているはず)
③[全体の時間 ー 特殊な出題にかかりそうな時間]の式で、長文にかけられる時間を算出しておく。
そして、長文にかけられる時間を語数で割ることで、
ひとつの文章あたりどのくらいのスピードで読めばいいかをイメージする。
なお、語彙の難しさは、勉強がとても進んでいる人以外あまり気にしなくてもよい。
どうせやる英単語帳はほとんど変わらない。
国語
英語と同じようにチェックする
①特殊な出題チェック:文学史などの知識問題は何が出るか、記述、論述はあるか、どのくらいのボリューム感か
②古文や近代文語文で、出典の偏りがあればチェック
③長文にかけられる時間の算出(「大問あたり何分」くらいでOK、語数のチェックはいらない。英語よりシビアではないはずだからだ。)
社会
どれくらいの点数で受かるかを特にイメージ
①問題形式のチェック(記述、論述や発生順序並び替え、資料問題はないか)
②出題分野に偏りがないかチェック(あったら必ずメモを)
③平均点のチェック(あまりに平均点が高すぎたり、低すぎたりすると社会で差がつかない結果になりやすい)
終わったら:毎週見直す
合格最低点を調べ、(ほとんどの大学で成績標準化という制度があるので、少しきびしめに見積もっておくこと)どの教科で何点取るかを考える。
※チェックしたものについてどう対処すればいいかは、
各教科の攻略法というカテゴリの記事でどんどん更新していきます。
そしてこまめに、過去問を見直して自分の受験計画が狂っていないか確かめる。
過去問は地図だ。長い道筋で何回も地図を参照するように、過去問や自分で作った分析を何回も何回も見て、自分の位置からの最短距離を見定めていくために使わなければならない。過去問からそれた勉強に、受験戦略上の意味はないし、むしろその勉強が過去問から逸れれば逸れるほど不合格に近づくということは、言い方は厳しいが言っておかなければいけない。
最低でも二週間に一度。できれば一週に一度は過去問の見直しをして(解き直さなくて良い。あくまで自分の勉強の方向性の確認だ)
自分のやっている勉強が正しいのか疑ってみよう。そして計画を訂正。
勉強が進むにつれ、無駄なことをやっていることに気付けるはずだ。
これで勉強計画を訂正できるだけではなく、モチベーションのアップもできる。
常に志望校のことを意識して勉強できるのだ。
さぁ、過去問を(今すぐダッシュで買いに行き)今すぐ解こう!
そして毎週確認し、この地図(=過去問)をボロボロにしよう!
そうすれば必ず合格という目的地に辿り着けるはずだ。